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EVGとIBM、レーザデボンディング技術のライセンス契約を発表

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EV Group(EVG)とIBMは、レーザデボンディング(剥離)技術のライセンス契約を締結した。
 EVGは、IBM特許Hybrid Laser ReleaseプロセスをEVGの先進的で実績のある一時ボンディング(結合)とデボンディング(剥離)装置ソリューションに組み込むことを計画している。これにより、最適化された一時ボンディングおよびデボンディングプロセスフローを実装して柔軟性が増し、量産製造が可能になる。EVGの装置ポートフォリオがサポートすることになるIBMによるプロセス変更を付け加えたことで、顧客は広範なボンディング、洗浄および計測プロセスオプションから選んで、一時的なボンディングおよびデボンディング要件とアプリケーションへの対処に役立てることができる。
 これは、IBMからライセンスを受けた技術とEVGのノウハウとの組み合わせをベースにした先進的なレーザデボンディングソリューションである。この成果に含まれるのは、UVやIRレーザによるボンディング(ガラスまたはシリコンキャリアの利用を可能にする設計)、結合界面の検査に対する方法とデザインである。EVGの実装する設計は、一時ボンディングおよびデボンディングに対する業界の重要要求に対処しており、これには、高スループット、高歩留まりのためにウエハ応力を下げること、レーザ装置、加工、消耗品の低所有コストが含まれる。IBMの技術は、このようなEVGの設計に役立っている。進んだEVGソリューションは、熱とレーザ損傷からチップを保護する技術、デバイスとキャリアウエハのための化学洗浄技術を含む。
 「IBMとの今回の契約により、EVGは、量産する顧客に包括的で柔軟な技術を提供できる。顧客は、付加価値のあるデバイス製造の柔軟性、スループット、コスト効率が向上する」とEVG技術開発とIPディレクタ、Markus Wimplingerは話している。
 「ガラスまたはシリコンキャリアウエハを使うレーザデボンディング技術により、プロトタイピングが高スループット製造効率、低所有コスト、微小化プラットフォームになる。製造デモンストレーションやサポートしているアプリケーションには、モバイルフォーン、ヘルスケア、IoTマイクロシステム、センサ、微小サイズコンポーネントハンドリング、バイオセンサ、バイオチップや診断システム、AIソリューションがある」とIBM研究所マイクロシステム技術&ソリューションマネージャー、Dr. John Knickerbockerは話している。
 同社ベンチマークEVG 850DB自動デボンディングシステムへの組み込み用に設計されており、EVGのレーザデボンディングモジュールは、固体レーザと独自のビーム成形オプティクスを実装している。これらの設計は、最適な、外力のかからないデボンディングを可能にするものである。低温デボンディングと高温加工安定性の両方を特徴としているEVGのレーザでボンディングソリューションは、さまざまなアプリケーションで利用できる。これには、ファンアウトウエハレベルパッケージング(FO-WLP)、他の温度に敏感な加工が含まれる。たとえば、メモリスタッキングや集積、ダイパーティショニング、不均一集積やバイオテクノロジー/有機パッケージ、デバイスアプリケーション、またフォトニクス、化合物半導体や電源デバイスなどである。
(詳細は、www.evgroup.com)


Swinburne、世界初のインダストリー4.0テストラボ設立

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スウィンバーン工科大学(Swinburne University of Technology)は、デジタル製造工程の画期的な研究の一環としての炭素複合材製造に向けて世界初の運用可能インダストリー4.0(Industry 4.0)テストラボを設立する。
 Swinburne のIndustry 4.0の目玉は、炭素繊維複合材製造への世界初の工業規模3Dプリンティング「多層」(Multilayer)アプローチである。プロセスは、業界コンソーシアムと協議してSwinburneの仕様向けに、オーストリアの世界的なリーディング工業会社Fillが開発した。
 Fill独自のMultilayerプリンティング技術は炭素繊維から商用部品を比較的安価に製造でき、無駄は最小限、また生産能力は向上している。
 Industry 4.0は、製造プロセスのデジタル変革である。
 炭素繊維複合材は、無限の設計柔軟性とスマート製品製造機会を提供する人工材料。しかし、製造速度と高い労働コストのために、現在は、工業規模での量産は困難である。
 Swinburneは、装置メーカー3社とサプライヤー1社と協力し、統合製造ラインで実際の商用部品の製造デモを行った。これには、マルチレイヤプロセスに加えて、樹脂分注やキュアリングが含まれる。
 このプロセスは、部品設計と最適化から完成製品まで完全デジタル制御される。 「われわれの産業パートナーとともに、プロセスのデジタルツインを実現し、バーチャル調整試験の限界を押し上げる」とSwinburneの Manufacturing Futures Research Instituteディレクター、 Bronwyn Fox.教授はコメントしている。
 SwinburneのIndustry 4.0テストラボ実行への移行は、工業巨大企業Siemensから記録的な1億3500万ドルの産業デジタル化助成金を受けたわずか数ヶ月後である。助成金は、SiemensのFactory of the Futureデジタル化、オーストラリア初の完全Industry 4.0ファシリティ実現を目的にしている。
 Fox教授によると、Industry 4.0テストラボによりオーストラリアのメーカーは、最先端の技術にアクセスできるようになる。
 The Advanced Manufacturing Growth Centre (AMGC)レポートによると、世界経済の41%が中間製品市場にあるが、オーストラリアの参入率は現在1%以下である。
 このことは、オーストラリアのSMEsにとって大きなチャンスであり、国際的な協力によりSwinburneのIndustry 4.0テストラボは、オーストラリアのSMEを世界の価値連鎖に積極的に結びつける。
 Swinburneの副総長、Aleksandar Subic教授は「炭素繊維複合材のような新しい世代の材料は、SwinburneのIndustry 4.0テストラボおよびFactory of the Futureの核心にある」とコメントしている。
 「Fillとの提携は、われわれの戦略にとって特に重要である。複合材製品の独自の3Dプリンティング技術をわれわれのラボに導入し、そのプロセスを完全自動化できるようになるからである」。
 「最終段階では、Siemensとの戦略的提携を通じてラボをデジタル化する」とFox教授は話している。
(詳細は、www.swinburne.edu.au)

金属AMと業界全体が21%成長し、業界規模は12億5000万ドル超

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Wholers Asssociates, Incは、Wohlers Report 2018、積層造形(AM)と3Dプリンティング産業の状態についての業界をリードするグローバルレポートを発表した。
 Wohlers Report 2018によると、2017年に1768の金属AMシステムが販売された。2016年では983システムであり、約80%増となる。金属AMシステム導入のこの飛躍的増加は、金属AMの向上したプロセスモニタリングと品質保証計測をともなっている、ただしさらなる前進が進行している。世界の製造業は徐々に、積層造形による金属部品の製造の利点に気づき始めている。
 Wholers Asssociatesは、2017年に世界中で135社が産業用AMシステムを製造し販売したとレポートしている。これは2016年の97社から大きく増加している。これらのシステムは、5000ドル以上で販売される装置として定義されている。新しいシステムメーカーが目が眩むようなペースでAM市場に参入してきており、オープン材料プラットフォーム、より高速なプリントスピード、低価格の装置を発売している。
 32カ国から76名の共著者とコントリビュータがデータと専門技術を共有しWohlers Report 2018の分析のベースを形成している。
 Wohlers Report 2018には、新しい拡張セクションが含まれており、これらはアディティブマニュファクチャリングの設計、後加工、注目のスタートアップ企業と研究戦略である。
(詳細は、https://wohlersassociates.com/index.html)

産業用3Dプリンティング市場、2023年に56億6000万ドル

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マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)の「産業用3Dプリンティング市場、提供物(プリンター、材料、サービス、ソフトウエア)、アプリケーション(工作機械、重機&機会、ロボット)、プロセス、技術、産業(航空宇宙&防衛、自動車)、および地域ごと-2023年までの世界予測」市場調査レポートによると、産業用3Dプリンティング市場は、2018年の17億3000万ドルから、CAGR 27.21%で成長して、2023年には56億6000万ドルに達する見込である。
 この成長に寄与しているのは、3Dプリンティングのプロトタイプ開発から最終部品製造への進化、特注製品開発の容易さ、既存の産業用3Dプリンティング材料市場の発展、3Dプリンティングプロジェクトへの政府投資、および製造効率改善である。

産業用3Dプリンティング材料市場が予測期間で最高CAGR成長
 産業用3Dプリンティング材料市場は、2018-2023年に最高CAGR成長が見込まれている。特注機能部品プリンティングのための金属需要の増加、主に自動車、航空宇宙、防衛産業向けは、この市場の成長を刺激する重要要素である。産業用3Dプリンティング材料市場全体の成長も、ヘルスケア産業で用いられるバイオ材料、新興アプリケーションにおけるある特定材料(プリント電子デバイスなど)の需要の増加によるものである。3Dプリント材料の最終利用産業および新興アプリケーションの需要の発展が、さらにプリンティング材料の消費を増やすと予測されている。これは、今後5年でこの分野の市場の大きなCAGRに貢献するとみられている。

プリントエレクトロニクス向け産業用3Dプリンティング市場が予測期間で最高CAGR成長
 産業用3Dプリンティング技術は、プリントエレクトロニクス産業で導入が増加した。コンダクタ、誘電体、抵抗、半導体インクを含む一般的なエレクトロニクス材料を加工してセンサ、アンテナ、トランジスタ遮蔽、太陽電池、発光ダイオード、および他のアクティブ/パッシブコンポーネントをプリントすることができる。先頃、Optomec, Incが、スマートフォンに使用できる3Dプリントアンテナ導入でブレイクスルーを達成した。このアンテナは、アエロゾルジェット技術を使って製造された。プリントエレクトロニクス産業の市場は、最高CAGRで成長すると予測されている。産業用3Dプリンティングによりエンジニアが複雑な内部構造の物体を開発できるようになるからである。これは、従来の方法では製造が困難なものである。

レーザ金属積層技術の産業用3Dプリンティング市場が予測期間に最高CAGRで成長
 レーザ金属積層技術は、修理、クラッディング、部品製造に用いられる。この技術一般的なアプリケーションの中には、金型表面の修復、機械部品の修復および製造、ロボティクスが含まれる。レーザ金属積層技術の利点は、材料消費の削減、工作機械コストの削減、置き換えが高価になる部品の修復、リードタイム縮小、顧客の要求に従った部品のカスタマイズである。

2017年、北米が産業用3Dプリンティング市場の最大シェア
 2017年、北米が最大の市場シェア、それにヨーロッパとAPACが続く。航空宇宙と防衛、自動車など主要産業が、工作機械設備、アームやグリッパーなどのロボット部品の製造、機械部品の製造に産業用3Dプリンティング技術の利用を増やしている。目的は、コストを最小化しながら機能統合と整合性の最大化することである。

自動車3Dプリンティング材料、2ケタ成長

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設計と材料の柔軟性が、自動車3Dプリンティング材料市場を刺激する。この産業におけるこれまでで最大アプリケーションである、ラピッドプロトタイピングにおける3Dプリンティングの採用は、従来の製品開発に比べてOEMにとってリードタイムとコストの削減により促進されている。Frost & Sullivanは、3Dプリンティング技術は、カスタマイズパーツを製造する特殊マイクロ工場の発展につながると見ている。これは、自動車産業が大量生産から大量カスタマイゼーションへシフトするからである。Frost & Sullivanは、世界の自動車用3Dプリンティング材料市場は、2017-2024年にCAGR 17.8%で成長し、2024年に5億7650万ドル規模になると予測している。
 Frost & Sullivanのシニアリサーチアナリスト、Sayan Mukherjeeは、「3Dプリンティング材料は、部品製造やソリューションの非集中化、ローカライゼーションを可能にすることによって世界の自動車ビジネスモデル再形成で重要な役割を果たす。これが、次の20年で、巨大工場を変革すると予測されている」と分析している。
 さらに同氏は、「不確かな材料供給シナリオ、末端部品製造における一貫性の欠如、高価格が、市場が直面する大きな課題である。しかし、材料価格の合理化が、OEMの間で3Dプリンティング技術の採用を促進すると見られている」とコメントしている。

KEOPSYS – QUANTELグループ、新社名LUMIBIRDを発表

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Keopsys-Quantelグループは、2017年10月に企業統合したが、新社名としてLUMIBIRDを採用すると発表した。
 この社名変更は、2018年5月17日の総会で株主に承認されるように提案される。
 すべての事業体を一つの旗の下に統合することに加えて、新社名の選定は、レーザの主要な世界的プレイヤーになろうとするグループの意欲をサポートすることも目的としている。
 チェアマン/CEO、Marc Le Flohicは、「LUMIBIRDは光の世界に密接に関与している。同時に、従来の技術系企業から際立っている。それは、さらに遠くへ、さらに高く行こうとする意欲の共有を象徴している。われわれは、将来の技術開発促進に役立つようにレーザを一般化するという計画を持っている」とコメントしている。
 LUMIBIRDは、グループをコントロールする、株式市場に上場した親会社の新しい企業名になる(現在は、まだQuantel)。商業ブランド、KeopsysとQuantelは、引き続き市場で有効である。
 2018年5月17日の承認後、上場株はLUMIBIRDと表示され、ティッカー”LBIRD”となる。
(詳細は、www.keopsys.com)

3Dプリンタ市場、プロ用市場が出現し、デスクトップ市場は急増

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CONTEXTによると、2017年最初の3Dプリンタ市場の3四半期に、産業用/プロフェッショナルおよび個人用/デスクトップの両方が、前年比で数量が増えた。個人用/デスクトップ市場は、増加が続き、前年同期間と比較して、2017年Q1~Q3に出荷されたプリンタは45%増だった。一方、産業用/プロフェッショナル市場は、この3年で初めて台数が前年比増の成長軌道に乗り、最初の3四半期で2%成長だった。
 3Q17は、産業用/プロフェッショナルセグメントにとって特に心強く、出荷プリンタが前年同期比で22%増となった。これらは主にHP、CarbonおよびGE Additiveによるものである。ポリマプリンタは引き続き市場で優位を占めており、3Q17に出荷された産業用/プロフェッショナル装置の84%を占めた。一方、金属プリンタは、11%だった。3Dプリンタ出荷ではStratasysがグローバルリーダー、それに続くのがEOS、SLM、TRUMPF、3D Systems。収益(台数×価格)を全てのプリンタタイプで標準化すると、Q3の上位5ベンダは、Q2と同じであるが、HPがシェアを増やして,グローバル市場でNo.5からNo.3に上昇した。
 第3四半期では、パーソナル/デスクトップは、制限なく成長しており、出荷は前年比44%増、わずかに115Kを下回る台数に達している。このセグメントの新たな市場リーダーは、Monoprice。同社はポートフォリオを増やし、世界的に流通を拡大し始め、シェアを伸ばし続けている。
 2017年、市場には新しい種類の製品が登場し始め、主要セグメントを規定する単一5000ドル価格障壁を乗り越え始めている。新しいプロフェッショナルクラスで先頭に立っているのは、Formlabs, Ultimaker, Leapfrog, MakerBot, および Markforgedなど、価格が2500ドルから20000ドルをカバーするクラスである。新しいサブクラス4社は、この期間にプリンタ出荷を増やしたが、このクラスは前年比162%増。Ultimakerのようなブランドは高価格ポイントに移り、このクラスの製品では相対的に価格柔軟性がないことを示している。
 2018年、全ての分野で成長が見込まれており、産業分野の回復が特に注目点となっている。Desktop Metalのような市場成長の新たな原動力が市場を前進させ、低価格金属3Dプリンタの新カテゴリで成長の波をリードすると見られている。GE Additiveも金属3Dプリンティングの限界を押し上げる模様である。HPとCarbonは引き続き、ポリマプリンティングを主流製造にすることに挑戦し、一方Stratasysは新しいポリマソリューション、H2000 インフィニット・ビルドシステムなどを市場投入する。これらとともに、3D Systemsが待望のFigure-4プラットフォームの出荷を始めることを併せて考えると、今年の市場見通しは力強いものになる、とCONTEXTは予測している。

(詳細は、https://www.contextworld.com)

Boeing HorizonX、3DプリンティングスタートアップMorf3Dに投資

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ボーイングは、金属ベースの積層造形(AM)、積層エンジニアリングを専門にしているカリフォルニア州エルセグンドの企業、Morf3Dへの投資を発表した。Morf3Dの技術により、航空宇宙向けにより軽量で強力な3Dプリント部品が可能になる。
 Morf3Dは2015年設立以来、ボーイングの人工衛星やヘリコプタ向けに3Dプリントチタンおよびアルミニウム部品を製造してきた。今回の投資により、Morf3Dはボーイングと協力して製造工程やエンジニアリング機能をさらに開発する。
 「標準的な航空宇宙コンポーネント向けAMプロセスを開発することは両社にとってメリットがある。また、両社ともこの変革技術の価値を開放することができる」とボーイング商用航空機製造VPジェネラルマネージャ、ボーイングAMリーダー、Kim Smithはコメントしている。
 Morf3Dの冶金専門技術は、新たな一連のAM設計ルールを利用して、その技術を促進し、商用利用に向けて3Dプリンティング能力の進歩を早める。同社は、エンジニアリング専門技術を統合した最先端のソフトウエアを利用し、物量を大幅に減らし、製造される部品の性能と機能を高める。
 Morf3DのCEO、Ivan Maderaは、「今回の投資により当社は、エンジニアリングスタッフを増やし、EOS M400-4 DMLSシステムの技術フットプリントを拡張し、当社の航空宇宙顧客の増え続ける要求に貢献できるようになる」と話している。

Boeing HorizonX Venturesは、今回のシリーズA資金調達を共同で主導した。
(詳細は、www.boeing.com)


ORNLとMVP、提携して、熱硬化性樹脂プリンターを商用化

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Magnum Venus Products (MVP)は、エネルギー省のOak Ridge National Laboratory (ORNL)と提携し,初の商用中/大型熱硬化性樹脂3Dプリンターをエネルギー省の製造デモンストレーションファシリティに導入した。
 何年も前から3Dプリンターは利用されているが、アディティブマニュファクチャリング(AM)産業は、構造やモールドをプリントできる、コスト効果の優れたソリューションを是非とも必要としている。MVPは、プレポリマ、レジンから不可逆的に硬化する大規模な熱硬化性樹脂、化学構造をプリントできる3Dプリンターを実現するためにORNLと取り組んできた。
「このイノベーションにより、R&Dマネージャはプロトタイピングを高速化し、製品の市場投入を早めることができる」とMagnum Venus Products (MVP)のCEO、Bob Vanderhoffはコメントしている。「調達部には、重要モールドのリードタイム短縮という利点もあり、これによって導入が迅速化される。これはORNL多変数プリントプロセスパラメータの統合を可能にするスライシングソフトウエアによるものである」。
 MVP装置の特徴は、最先端のガントリシステムである。これはアプリケーションに合わせて調整され、3Dプリンティングの成長に応じて開発された。すなわち、高度なカスタマイズの市場要求と先進的な製造自動化ニーズに合わせて開発されている。
 MVP熱硬化性樹脂プリンターのロールイン/ロールアウト床構成は、積層造形の生産性を著しく高める。その構成により、装置外部の追加プリントベッドで前工程と後工程が行われている間にプリンターは、動作可能である。利点に含まれるのは、迅速なプロトタイピングモールド、素早いモールド構築、先端企業向けの全く新しい材料による作製である。

仕様に含まれるもの
・多軸プリントヘッドおよび、他のプリントプロセスパラメータの協調制御。
・構築サイズ: 16’ x 8’ x 42’’
・1秒に最大50”(使用材料依存)
・堆積レート≥ 10 lbs./hr.
・≤ 6mm以上の分解能が可能
・構築プラットフォーム1,000 lb.最大容量
・再現性= ±0.005”
・マルチサイズに簡単に拡大できる大きなフットプリント

(詳細は、www.mvpind.com)

産業用3Dプリンター市場、再び急増

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CONTEXTによると、3Dプリンター市場全体は,前年比14%増。産業用プリンター出荷は39%成長。これは金属および新しいポリマー装置の出荷が増えたためである。
 2017年第4四半期、世界の3Dプリンター市場は、上昇傾向を続けている。同四半期の出荷は132Kを超えた。これは前年同期比14%以上の増加。産業用3Dプリンターの出荷は、39%増となった。これは,HP、Carbonを含むポリマーセグメントの新規参入によるものである。しかし、金属3Dプリンターの出荷は引き続き力強い。新規参入者やGE Additive, EOS およびSLM Solutionsなどの業界大手も同様に貢献しているからである。
 再定義されたパーソナルセグメントに弱含みが見られ始めたが、プリンター出かが前年比わずか10%増であったとは言え、新たなセグメント、プロフェッショナルクラスが大きく伸び、前年比で出荷は+97%。悪戦苦闘のデザインセグメントでさえ、前年比で+13%となり、業界全体の上昇傾向を示している。デザインセグメントは、プロトタイピングに最も関連のあるセグメントで、業界の強者Stratasysが優位を占めている。
 2500ドル以下のパーソナルプリンターの数が優勢であるが、世界のプリンター販売額の70%強は産業用プリンターセグメントによるものであり、したがって業界全体の健全性評価では、ここを最も注視している。また、これがアディティブマニュファクチャリング(AM)を12兆ドル主流製造市場に押し上げるものである。「この重要な産業セグメントのプリンターの販売額は前年比+44%であった。産業用セグメントは、ポリマー3Dプリンター出荷が前年比+31%、金属3Dプリンター出荷が同期に驚異的な+62%。いずれも成長トレンドである」とCONTEXTのVP、グローバルアナリスト、Chris Conneryはコメントしている。
(詳細は、www.contextworld.com)

軍用3Dプリンティング市場、2025年に45億9440万ドル

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マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)、「軍用3Dプリンティング市場、2025年までのグローバル予測」によると、軍用3Dプリンティング市場は、2018年に推定7億9980万ドル、予測期間にCAGR 28.37%で成長し、2025年には45億9440万ドルに達する見込である。軽量防衛関連コンポーネントの製造における3Dプリンティングの利用増は、軍用3Dプリンティング市場の成長を後押しする最も大きな要因の1つである。

サービス提供市場が予測期間で最高CAGR成長
 提供されるものでは、軍用3Dプリンティング市場のサービスセグメントが、2018-2025年に最高CAGRで成長すると予測されている。OEMからの3Dプリント部品の需要増が、軍用3Dプリンティングサービス市場の成長を促進すると予測されている。軽量コンポーネントや複雑な部品をプリントできることから、OEMは3Dプリンティング技術の採用を進めている。

直接エネルギーデポジション(DED)プロセスが予測期間で最高CAGR
 プロセスでは、軍用3Dプリンティング市場のDEDセグメントが、予測期間で最高CAGR成長が見込まれている。DEDプロセスは、防衛産業向けオンデマンド金属部品やコンポーネントの製造に使用される。DEDセグメントの成長は、複雑な部品の量産要求によるものである。

北米が軍用3Dプリンティングの最速成長市場
 北米の軍用3Dブリンティング市場は、予測期間に最高CAGR成長が見込まれている。北米の軍用3Dプリンティング市場の成長は、3Dプリンティングプロジェクトへの政府の投資増、軽量で耐久性の高い部品の需要によるものである。加えて、様々なOEMによる3Dプリンティング技術の採用も、北米における軍用3Dプリンティング市場の成長原動力と見られている。

 軍用3Dプリンティング市場の主要プレイヤーには、Stratasys (US)、3D Systems (US)、ExOne (フランス)、EOS (ドイツ)、Arcam (スウェーデン)、および Norsk Titanium (ドイツ)が含まれる。

3D SystemsとHuntington Ingalls,米海軍造船を変革

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3D Systemsは、Huntington Ingalls IndustriesのNewport News Shipbuilding部門と提携して、米国海軍の軍艦を建造するために金属積層造形技術の品質認定を行う。
 Newport News Shipbuildingは、米国海軍空母の唯一の設計、建造、補給者であり、海軍潜水艦の2調達者の1社。この提携を通じて両者は、製造プロセスの一部を従来法からアディティブに移行させる。これによって高精密部品の製造速度向上が期待でき、従来の製造工程に対して無駄が減り、大幅なコスト削減が可能になる。
 この契約の最初の節目は、3D SystemsがNewport News Shipbuildingの現場にProX DMP 320 3D金属プリンタを設置することで達成された。Newport Newsは、精密金属3Dプリンティング用に設計された、ProX DMP 320を使い、バルブ、ハウジング、ブラケットだけでなく、キャスティングの海洋ベース合金置き換え部品を製造する計画である。将来的には原子力戦艦向けの部品を製造する。基盤としてのProX DMP 320を用いて両社は、部品製造を一段と強化するために、すでに新しい積層造形技術の開発を進めている。
 3D Systemsは、航空機部品から水中用コンポーネントまで、あらゆるものに使用される3Dプリンティングで数10年間、米国海軍にアディティブマニュファクチャリング技術を提供している。Newport News Shipbuildingとのこの特別提携は、原子力船用のコンポーネント構築に金属AM品質評価のための共同R&D活動で頂点に達している。
 3D SystemsのEVP/ジェネラルマネージャ、Kevin McAlea氏は、「Newport News Shipbuildingとのこのコラボレーションを通じて、3Dプリンティング技術におけるわれわれのチームの専門技術を統合した当社の3Dプリンティングソリューションは,海軍船舶用コンポーネントのサプライチェーンを変革する。効率を改善し、総運用コストを削減する」とコメントしている。
 また、Newport News Shipbuildingのエンジニアリング/設計担当VP、Charles Southall氏は、「ProX DMP 320をわれわれの製造ワークフローに組み込んだ。これは主要米国海軍造船所に導入された初の金属3Dプリンタである。この画期的な技術により、Newport Newsは造船を改革する潜在力を持つことになる」と話している。

(詳細は、www.3dsystems.com)

コヒレント、レーザAM企業、O.R. Lasertechnologie GmbHを買収

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コヒレント(Coherent)は、O.R. Lasertechnologie GmbH (ディーブルク,ドイツ)の買収により、産業用レーザベース工作機械のポートフォリオを拡大した。O.R. Lasertechnologieは、レーザ積層造形(DMD、SLM技術)向けのコンパクト、高精度工作機を幅広く製造している。また、切断、溶接、マーキングおよびエッチング向けのシステムも生産している。同社製品は,歯科、医療、宝石、自動車、航空宇宙を含む多様なアプリケーションで利用されている。
 「Rofin-Sinarの買収によりコヒレントはレーザ工作機械で一大勢力となった。さらに、O.R. Lasertechnologieは、当社に補完的な製品ラインをもたらすことになり、特に積層造形(AM)における当社のソリューションポートフォリオを増やすことになる」と産業用レーザ・システム担当ジェネラルマネージャ、コヒレント上級副社長、Thomas Merkはコメントしている。「加えて、同社製品は当社の現行製品群にシームレスに統合される。O.R. Lasertechnologieのアプローチは、コヒレントの哲学と合致するからである。当社の哲学は、比類のない価値と使いやすさを供給する、高性能な、精密システムを提供することである。われわれは、これが決め手となって、多様な産業でレーザが他のレガシー製造技術に取って代わることが可能になると見ている」。
(詳細は、www.coherent.com)

ファイバレーザ切断装置市場、予測期間にCAGR 3.7%成長

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Esticast Research and Consultingは、「ファイバレーザ切断装置市場、タイプ(2D、3Dレーザ切断)、アプリケーション、業界トレンド毎の、2018-2025予測」を発表した。2017年、2Dレーザ切断セグメントが、世界のファイバレーザ切断装置市場で最高収益シェアを生み出した。主要地域の中で、APACが最高収益シェアで、2017年の市場シェア48%を占めた。
 「高い人間工学、高速操作、高出力安全性が、3Dファイバレーザ切断装置の成長を促進する主要素の一部である。3Dファイバレーザ切断装置のほとんどが、適切な偏向レンズを搭載したプリフォーカス光学系を使用しており、これにより焦点精度が向上し、レーザ光の伝達向上、装置の滑らかな機能が実現する。自動車製造業の連続的拡大、特にAPAC地域での拡大が、予測期間における3Dファイバレーザ切断装置の販売を後押しすると見られている」。

2017年、さまざまな産業でアプリケーションが急増したため、2Dレーザ切断セグメントが世界のファイバレーザ切断装置市場を牽引。
 2Dファイバレーザ切断装置は、通常、金属加工、航空産業、シートメタルワークショップ、鋼材の高速切断などのアプリケーションで利用されている。加えて、2D技術は、造船、冶金設備、エレベータ、工作機械、家電機器などにも使用されている。優れたビーム品質、高い焦点パワーと優れた効率が、市場の成長を促進する主な要因。さらに、自動車、機関車などの業界からシートメタルコンポーネントの継続需要が、各分野で2Dファイバレーザ切断装置の成長を後押ししている。

一般機械加工セグメントが、約40%のシェアで市場リーダーとして浮上。これは、高い微細切断技術要求によるものである。
 ブレードの込み入った、複雑な設計、精密孔形成、装置の切断&溝形成は、高い微細切断技術を必要とする。タービン、工業用ポンプ、他の大型機械は、正確な設計と製造を必要とする。わずかな製造欠陥に起因する最悪の結末を回避するためである。設計上のわずかな欠陥、あるいはコンポーネントの溝形成の微細欠陥により、装置全体を崩壊させる可能性もある。そうした事故を回避するために、機械メーカーの中には、工場にファイバレーザ切断装置を導入するところが出てきており、これが世界市場におけるこのセグメントの成長を後押ししている。

APACが、高収益が期待できる市場として登場。これは同地域でさまざまな産業が成長しているためである。
 2017年グローバル市場、収益面でAPACは約48%の市場シェアだった。この地域の予測期間における成長率は4.1%と見込まれている。中国は、世界の自動車および自動車部品の最大市場の1つ。電気自動車の急成長トレンドが、中国におけるファイバレーザ切断装置市場の成長を後押しする。この技術が、自動車で用いられる込み入った設計やコンポーネント構造の切断用に広く採用されているからである。また、韓国、台湾などの国々のエレクトロニクスや半導体産業の急拡大が、この地域市場において、複数の成長機会に道を開く。一方、インドでは、“Make in India”などインド政府の多様な政策にともない、医療と自動車産業の成長が、さまざまな地域および海外メーカーのインドへの投資を促進ししている。こうしたことから、同地域のファイバレーザ切断市場は収益の期待できる市場と見られている。

2017-2025年、世界ファイバレーザ切断装置市場調査の要点
・家電機器セグメントが、予測期間で4.3%の成長率が見込まれている。
・3Dレーザ切断装置セグメント、2018-2025年に最高のCAGR 5.6%成長が予測されている。
・APACは、予測期間に最高のCAGR 4.1%成長が予測されている。

(詳細は、www.esticastresearch.com)

Optomec、直接エネルギー堆積(DED)を10倍高速、5倍低価格と評価

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Optomecは、中規模の金属部品作製で従来の粉体床溶融(PBF)と比較して、直接エネルギー堆積(DED)技術が10倍高速、5倍低価格であることを明らかにするベンチマーク調査結果を発表した。
 Optomecは、3Dプリント金属および3Dプリントエレクトロニクス向け生産グレード、アディティブマニュファクチャリング(AM)システムの世界的サプライヤー。
 「今日、レーザベース金属積層造形(AM)技術に最も一般的に利用されている2つの商用の方法は、PBFと粉末供給DEDである。それぞれに、コア強度があり、同じプロジェクトに利用できる。したがって、この研究ではっきりさせたかったことは、一方の方法が他方よりも優れているのはどんな場合かであった」とOptomecのLENS アプリケーション開発マネージャー、Lucas Brewer氏は説明している。さらに同氏は、「われわれは両方の技術を同じ作業に適用したが、構築時間とコストの大きな差に驚いた。われわれは、この種の試作は、顧客がそれぞれのアプローチの力量をよりよく理解する助けになると考えている」とコメントしている。
 ここではLENS 850R DEDとConcept Laser M2 PBFを比較している。
 LENS 850R DEDのパラメータは、レーザ出力1200W、層厚500µm、推定構築時間(後工程なし)18時間、、価格3200ドル。一方、Concept Laser M2 PBFは、それぞれ、400W、30µm、240時間、16800ドル。
 プリンティング時間とコスト節減に加えて、Optomec LENS DEDシステムの装置購入価格は、同等サイズPBFプリンタのコストの半分以下である、とOptomecは説明している。

(詳細は、www.optomec.com)


3Dプリンティング材料市場、2023年までCAGR 22%成長

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BCCリサーチ(BCC Research)のレポートによると、航空宇宙、自動車、医療分野からのマスカスタマイゼーションの増加、拡大要求が,3Dプリンティング材料市場の成長促進に寄与している。
 世界市場は、「3Dプリンティング向け先端材料: 技術および世界市場」レポートによると、2023年までにCAGR 22.8%で成長する見込であり、24億ドルに達すると予測されている。
調査のハイライト
・市場では金属材料が成長しており、2023年までにCAGR 34%と見込まれている。ただし、市場規模では、フォトポリマが優位を占めており、2023年には推定で9億7460万ドルに達する見込である。
・世界中で成長は堅調であるが、APAC地域が最も活気があり、2023年にかけてCAGR 25.5%成長が予測されている。市場規模では、北米がリードすると見られており、2023年で推定9億600万ドル。
・最速成長エンドユース分野は、コンシューマ製品と見られており、2023年にかけてCAGR 27%成長と予測されている。しかし産業の規模では、医療と歯科がリードしており、2023年までに7億430万ドルに達すると予測されている。

「3Dプリンティングは、現在、変曲点に達している。コストが下がり、技術的進歩により多くの人々にとって手が届くようになったからである。この技術により、より素早い設計工程や迅速な製品反復が可能になる。その結果、3Dプリンティング技術の主要な利用は、製品開発の加速化、カスタマイズ製品の提供、製品の柔軟性促進となる。加えて、同技術は、顧客との共同製作を可能にし、工作機械への投資削減、デモ製品費用の最適化、スペアパーツ管理の向上のために使われる」とレポートは説明している。

将来の成長を促進する要素としてのマスカスタマイゼーション
世界的に、カスタマイズが、多くの産業で成長を促進する重要要素になっており、これは3Dプリンティングの世界でも言えることである。この市場の技術は、型や特殊工作機械の初期コストを削減する。また、新しい製品は、ファイルをアップデートするだけで作製できることがある。特にカスタマイズは、歯科、自動車、履き物業界で人気がある。

Sauber F1、3DシステムProX 800 SLA 3Dプリンタを導入

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3D Systemsは、Alfa Romeo Sauber F1 Teamの運用会社Sauber Motorsport AGが、スイス、Hinwellの本社/工場に5台のProX 800 SLA 3D Printers(3Dプリンタ)を導入したと発表した。これは、3D SystemsとAlfa Romeo Sauber F1 Teamとの新規提携契約に従うものである。
 Sauber Motorsport AGは、10年以上前、積層造形(AM)部門を作ったときに3D Systemsのソリューションを使い始めた。新しいSLA(光造形法)システムが、F1チームが使用する既存の3D Systems製品、6台のSLS 3Dプリンタに加わった。
 SauberのAM長、Christoph Hansen氏は、「旧来の3D Systems SLAの一部をより高スループットのProX 800と置き換えるのは自然の成り行きであり、能力拡大のために必要だった。3D SystemsのSLAソリューションを主に、風洞試験向けに広く使用しているが、カーボンラミネートのツーリング、シリコンパーツの真空鋳造向けにも使用している」と話している。

風洞試験は、F1レース車の空力開発のために極めて重要である。Sauber独自の先進的風洞でテストするために、60%スケールのモデル車を作製する。このモデルは、主にAMで作製され、3D SystemsのSLSとSLA 3Dプリンタを使ってフロントウイング、ブレーキダクトとサスペンションカバーからエンジンカバー、インターナルダクトやハンドデフレクタまで、あらゆるものを造る。

Sauberの空力設計長、Reto Trachsel氏は、「このプロセスを従来の製法と実際に比較することはできない、3Dプリンティング以外のどんな方法でも不可能だからである。われわれは、優れた表面品質の多くのパーツを非常に短時間に必要としている。1日に200~300のプラスチックパーツを製造するために3D Systemsのソリューションを使用している」と話している。

開発が承認されると、最終パーツが製造される、従来の製法と3Dプリントモデリングの両方を使いカーボンファイバで作製されることが多い。
「Alfa Romeo Sauber F1 Teamは、様々なアプリケーション向けのツール作製に多様な3D SystemsのSLA材料を利用している。例えば、Bluestone materialで製造したツールを使ってカーボンパーツを積層し、シーリング製造には真空鋳造ツール用にXtreme materialを使う。従来法ではなく3Dプリントする理由は、無料で複雑なデザインが得られるからである。複雑なダクトシステムのようなパーツには、これは決定的に重要である」とHansen氏は説明している。

先進的焼結技術装置、2022年に13億ドル

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BCCリサーチ(BCC Research)のレポート「放電プラズマ焼結(SPS)および他の先進的焼結技術(AST)」によると、価格圧力の進行により収益の伸びはスローペースだが、堅調な販売額の伸びがAST装置市場を押し上げている。
 2017-2022年の予測されているCAGR 6.6%により、AST装置の市場全体は、2022年までには約13億ドルに達すると見られている。
 3Dプリントデバイスの普及増、医療、エレクトロニクス、オプトエレクトロニクスやエネルギー分野への浸透、高速焼結を可能にする焼結プロセスに対する需要、関連のR&D活動の急速なレベルアップなど全てが、成長に影響を与える要素であると、BCCリサーチのレポートは見ている。

調査のハイライト
・電磁放射アシスト焼結(例えば、選択的レーザ焼結: SLSやマイクロ波焼結)が、現在最大市場シェアであり、2017年の販売額は6億4700万ドルだった。
・現在USがAST装置の最大ユーザ、
販売額は2017年に3億1800万ドルに達しており、これは市場全体の34.8%に相当する。
・機械的/冶金分野のアプリケーションが、AST装置販売の最大シェア。これには、エンドユーザ部品と様々な製品のテストモデルの両方のアプリケーションが含まれる。

「より簡素で、効率的、高スループット、エネルギー消費が少なく、CO2排出が少ない製造プロセスの利用がトレンドである。ASTは、従来の焼結と比べて、高速、使用量が少なく、非可燃性、低温動作となるように設計されている。長期的には、これらの要素がAST装置市場成長にプラスの影響を与える。

3Dプリンティング向けSLSシステム
 3Dプリンティング業界のニーズを満たすために、最先端の焼結技術、レーザやフォトニック焼結などがが導入された。SLSは、製造可能な形状、サイズの点で柔軟性が高い3Dプリンティング技術と見なされている。SLS関連の特許は、主要プロセスタイプで最大グループであり、全体の57.9%を構成する。

ヨーロッパ3Dプリンティング支出、2022年に74億ドル

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International Data Corporation (IDC)「半年ごとの世界3Dプリンティング支出ガイド」によると、2017年、ヨーロッパの3Dプリンター、材料、ソフトウエアと関連サービスは36億ドルと見込まれる。西欧、中欧、東欧統合3Dプリンティング支出は、5年のCAGR 15.3%成長により、2022年には74億ドルに達する見込である。
 2017年、西欧が全欧州3Dプリンティング支出の83%を占め、2017-2022年にCAGR 14.4%成長でヨーロッパ全域における最大の貢献者にとどまる。しかし、中欧と東欧は、最速成長地域であり、2017-2022年、CAGR 19.1%成長が見込まれている。
 IDCによると、3Dプリンティング市場は急速に発展している。西欧市場は引き続き勢いを示しており、2018年が変曲点になる。
 「3Dプリンティングは、製造業の規模を拡大し、流通を局所的に変え、オンデマンド生産を実現する可能性がある。これにより不必要な在庫や出荷コストが下がる。製品重量も低減でき、必要な工作機械の数も少なくなる、3Dプリンターは、その一部を置き換えるからである」とIDCの調査マネージャー、Julio Vialはコメントしている。
 2017年3Dプリンティングハードウエアは最大支出を生み出したが、材料に対する注目度は今後、関連支出の原動力と見られており、予測期間にCAGR 20%で成長して、ハードウエアコンポーネントを凌駕する。サービスは、市場の重要部分にとどまる。コンサルティングやシステムインテグレーションサービスは、3Dプリンティングソリューション導入の重要要素だからである。
 業種を見ると、2017年広い地域で、個別製造が3Dプリンティング総支出の半分以上を占めたが、2017-2022年ではCAGR 14.5%成長で、業種ごとでは引き続き最大投資を占める見込である。個別業種内では、自動車と航空宇宙サブインダストリの貢献が最大(また、最も成熟したサブインダストリ)であり、一方、医療分野は、次の数年でさらに発展する見込みであり、予測期間にCAGR 19.5%で成長する。
 ヘルスケア、プロフェッショナルサービスなど、他の業種は、すでに3Dプリンティングを使用しており、支出は市場全体の10%を超えている。ヘルスケアプロバイダは特に、3Dプリンティング支出を増やすと見られており、2017-2022年にCAGR 20.9%で増加する。これらの組織は、内的に採用し、3Dプリンティング周辺の直接的な技術や機能を発展させていく。
 2017年ヨーロッパで3Dプリンティング最大収益を生み出した利用例は、プロトタイプ(7億5500万ドル)、補修部品(5億2200万ドル)、建築デザイン/モデル(3億5300万ドル)であった、2022年、プロトタイプと補修部品は上位2利用例にとどまる見込であり、これに歯科および医療支援オブジェクトが続く。予測期間で、最速成長利用例は、組織/器官/骨、歯オブジェクト、特殊食品となる見込で、CAGR 20%を超える成長と予測されている。
 西欧が広域的に3Dプリンティング支出を後押ししている。調査回答者の17%以上が、2018年に3Dプリンティングを採用するか、採用を計画している。
 中欧と東欧でも、3Dプリンティングは人気が高まっている。同地域では、その技術が多くの産業を変革し始めている。3Dプリンティング利用例のポートフォリオは、すでに広範であり、急速に発展し、業界ごとに差がある。
 「スタートアップの数が増えており、その多くはEU助成金を利用し、3Dプリンティングサービスに特化している。EU助成金は、中・東欧ではこの技術の主要な推進役である」とIDCのシニアアナリスト、Evelin Stoevはコメントしている。しかし、多くの従来型製造会社は、旧い製法から脱しきれず、3Dプリンティングのような新技術で実験する時間もなく、市場に登場してくる利用例を研究する時間もない。これは、この地域で3Dプリンティング技術の浸透を阻む主因である。西欧、特に米国や日本との3Dプリンティング経験におけるギャップを将来埋めることが難しいことを示している。
(詳細は、www.idc.com)

マシンビジョンシステムとビジョンガイドロボット市場予測

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Esticaast Research & Consulting発表「マシンビジョンシステムとビジョンガイドロボット市場、2017-2025年までの予測」によると、2017年、自動車分野が世界のマシンビジョンシステム市場で最高収益シェアを達成した。また、主要地域の中でAPACが最高収益を生み出し、マシンビジョンシステム市場で約35%シェアだった。
 「自動車、飲食、薬品業、半導体など、さまざまな業種で進行する自動化トレンドが、マシンビジョンシステムとビジョンガイドロボットの採用を促進している。マシンビジョンシステムの高い効率と有効性は、工業自動化工程とロボットでそのようなシステムの利用増加につながる。技術的進歩が、このようなシステムとロボットの視覚範囲を発達させている。これが、世界市場で新たな市場機会を開くことになる」と同レポートは分析している。

スマートカメラベースビジョンシステム分野が、CAGR 8.8%成長
 スマートカメラは、次世代PCベースビジョンシステムとして登場してきた。他のタイプのマシンビジョンシステムと比較して、相対的に安価で複雑さが少ない。スマートカメラベースのマシンビジョンシステム需要は、さまざまな分野で増加している。例えば、ヘルスケア、エンタテーメント、自動車。さらに、スマートカメラベースマシンビジョンシステムは、動作や運動の検出、デコーディング、対象物の計測で極めて効率的であり、人の顔の表情さえも認識する。そのような決定要素が今後、そのセグメントの成長を促進すると予測されている。

 世界のマシンビジョンシステム市場で自動車セグメントが大きなシェアを獲得。そのような大量生産産業でこのようなシステムの適用が増加しているためである。
 産業ロボットは、まさに自動車産業の様相を変革しようとしている。マシンビジョンは、自動車部門で極めて重要な役割を担っている。製造工場で動作する盲目のロボットの頭脳と眼のように機能するからである。調査によると、自動車産業は自動化装置の最大ユーザーの一つである。計算すると、1台の自動車は12000を超える精密部品を持ち、それらは正しい場所に設置されなければならない。自動車産業は量産工業であるので、伝統的に大量生産にフォーカスしており、したがってマシンビジョンシステムの必要性に合致している。

世界のビジョンガイドロボットシステムで北米が最高収益。これは、この産業部門で自動化採用が進んでいるためである。
 北米は、世界のビジョンガイドロボット市場で、収益では約35%の市場シェアだった。予測期間でCAGR 13%成長、長期的に北米はその優勢を維持すると見られている。北米の工業化は、2008年のリセッションからの回復後、急速にハイペースになっており、さまざまな産業分野で幅広い技術進歩が見られる。さらに、米国は、主要な工業自動化装置メーカーの最重要ハブである。これが、この地域におけるロボット需要を押し上げると見なされている。IFAによると、アメリカにおけるロボット供給は、2018年に16%増が見込まれており、これがマシンビジョンシステム市場とビジョンガイドロボット市場成長の契機になると予測されている。

調査結果の要点
・マシンビジョンシステム世界市場は、複数の市場プレイヤの存在によって非常に細分化されている。一方、世界のビジョンガイドロボット市場は、有名な市場プレイヤが少ないために、統合されている。
・ビジョンガイドロボットは、2018-2025年の予測期間に価格低下トレンドが見込まれている。
・PCベースマシンビジョンシステムセグメントは、2017年に世界のマシンビジョンシステム市場で最高収益シェア56%を獲得した。
・APACが、世界のマシンビジョンシステム市場をリードしており、予測期間にグローバルビジョンガイドロボット市場で最高のCAGR 17.3%成長が見込まれている。
(詳細は、www.esticastresearch.com)

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